皆様、こんにちはこんばんは。
ナツノオワリを迎え、いつのまにやら世間は長袖の方がちらほら。
そんな中でも元気に半そで汗っかきでおなじみ、
デカいやつです。
今回は虫(蚊)についての話題です。
苦手な方はお気を付けください。
あまりにも長い表題ですが、読んで字の如く。
米国、世に6400万匹の蚊を放とうとしています。
しかもGoogle社がです。
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2606/04/1260604125
とんでもないパワーワードですよね。
私もネットニュースの表題を見たときは度肝を抜きました。
ろろろ、6400万匹!!?!?!?!??!!???
近くに住んでる人は血を吸われすぎてミイラ化するのでは???
そうお思いになることでしょう。
しかしながらさすがアメリカ、およびGoogle。
もちろんただ目的もなく蚊を6400万匹世に放つわけではありません。
それは主に、
「大量の蚊を放ち、蚊の総数を減らすため」
でございます。
そもそも蚊という生物は、世界で最も人を殺している生物です。
蚊を媒介とした感染症は致死率が高く、かなりまずい部類の感染症です。
マラリア患者数
2.82億人
マラリア死者数
61万人
デング熱患者数
1300万人超
圧倒的なまでのキル数です。これが1年あたりの死者数と言うのだからさらに驚きです。
さぁ本題ですが、
「蚊を世に大量に放ち、蚊を減らす」
とはどういうことなのか。
カギは、「ボルバキア」と呼ばれる細菌です。
そもそも蚊という生物は、メス以外刺しません。
メスは卵を作るため動物性のたんぱく質が必要で、そのため動物の血液を必要とします。
オスは主に花の蜜を吸って生きており、特に人間に対して害はありません。
感染症という側面から見ても、そもそも刺さないため、感染症の媒介となることはありません。
今回放とうとしている蚊、すべてオスです。
そしてボルバキアという細菌、自然界の昆虫種の半数以上が感染しているありふれた共生細菌であり、人間や脊椎動物に対する病原性は報告されていません。
そのため、ボルバキアに感染した蚊を野生に放っても、生態系を壊すという行為ではありません。
ボルバキアに感染した蚊は、同じくボルバキアを保有している蚊としか、子孫を残せません。
そして蚊は一生涯に一度しか交尾をしません。
ボルバキアに感染したオスと、感染していないメスとの間には、卵は産みつけられても、受精卵としてうまく機能せず、その卵が孵化することはありません。
(ボルバキアに感染した蚊同士では、ボルバキアに感染した蚊が生まれます。)
そのため、ボルバキアに感染させたオスの蚊を放ち、在来のメスの蚊と交尾をさせる(生涯一度の交尾のチャンスをGoogle社が放ったボルバキア感染済みの蚊が奪う)ことで次世代で生まれてくる蚊の総数をかなり減らすことができます。
今回放とうとしている蚊、すべてオス且つボルバキア感染済みです。
さらにさらに、ボルバキアはマラリア原虫の行動、成長を阻害し、デングウイルスの増殖を防ぐという効果もあります。
つまり、ボルバキアに感染したオスの蚊を放つことで、蚊の総数を減らし、さらに刺されても感染症にかかるリスクが激減します。
そんなステキなプロジェクトをしているアメリカとGoogle社、頭が上がりません。
蚊を放つことで蚊を減らす。
そして感染症を減らし、人の命を救う。
私たちも何か課題を解決するとき、その課題に真っ向から向かうと思いますが、逆の発想。
一見その課題を助長するように聞こえるものも、課題解決の為の最短ルートの可能性もあります。
たくさんの視点から物事を見るべき且つ、それが最終的に何を意図されしようとしているのか、しっかり見てやる必要がある、そう感じました。
それでは本日はこの辺で。